今回のセルランでは、上昇タイトルに共通して「段階的な情報開示による期待感の設計」が確認された。
「シルエット」や「PV」といった初期情報でユーザーに仮説を持たせ、その後の情報開示によって仮説を補強/確定させることで期待感を高める構造が各タイトルで見られる。さらに、「声優キャストの発表」や「新たなゲーム内要素」といったサプライズを加えることで、ユーザーの関心を継続的に引き上げている。
単発の施策ではなく、「仮説生成→情報開示→サプライズ」という一連の導線設計が、今回の順位上昇に強く寄与している点が特徴的だった。
今日のセルラン 3行まとめ
・「シルエット」や「PV」による「仮説生成」から始まる段階的情報開示が共通
・仮説の補強/確定に加え、声優発表や新要素のサプライズで期待感を増幅
・「仮説生成→情報開示→サプライズ」のサイクルが売上を押し上げる構造
今日のランキングTOP30
※データ元:App Store セールスランキング
| Rank | 前日比 | Title | Publisher |
|---|---|---|---|
| 1 | +24 | Pokémon TCG Pocket | The Pokemon Company |
| 2 | +41 | ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム | SQUARE ENIX |
| 3 | +1 | ラストウォー:サバイバル | FUNFLY PTE. LTD. |
| 4 | -1 | ホワイトアウト・サバイバル | Century Games Pte. Ltd. |
| 5 | +42 | 荒野行動-東京喰種コラボ中 | NetEase Games |
| 6 | +56 | デュエル・マスターズ プレイス | TOMY Company,Ltd. |
| 7 | +5 | ディズニー ツイステッドワンダーランド | Aniplex Inc. |
| 8 | -3 | ウマ娘 プリティーダービー | Cygames, Inc. |
| 9 | -8 | プロ野球スピリッツA | KONAMI |
| 10 | -8 | 崩壊:スターレイル | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 11 | 圏外 | レーシングマスター | NETEASE INTERACTIVE ENTERTAINMENT PTE. LTD |
| 12 | -5 | 七つの大罪:Origin | Netmarble Corporation |
| 13 | ±0 | ゴシップハーバー:マージ & ストーリー | Microfun Limited |
| 14 | +25 | ハートピアスローライフ | XD Entertainment Co., Ltd. |
| 15 | 圏外 | トリッカル・もちもちほっペ大作戦 | BILIBILI HK LIMITED |
| 16 | -5 | DISSIDIA DUELLUM FINAL FANTASY | SQUARE ENIX |
| 17 | NEW | パワプロアドベンチャーズ | KONAMI |
| 18 | -9 | LINE:ディズニー ツムツム | LINE Corporation |
| 19 | +1 | トゥーンブラスト | Peak Games |
| 20 | -3 | ロイヤルマッチ(Royal Match) | Dream Games |
| 21 | -5 | キングショット | Century Games Pte. Ltd. |
| 22 | -7 | ブロスタ | Supercell |
| 23 | -13 | ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ | gumi Inc. |
| 24 | -2 | eFootball™ | KONAMI |
| 25 | -19 | あんさんぶるスターズ!!Music | Happy Elements K.K |
| 26 | -7 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 27 | -13 | ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 28 | -7 | パズル&サバイバル | BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED |
| 29 | +40 | Identity V | NetEase Games |
| 30 | +1 | ラストZ:サバイバルシューティング | Florere Game Limited |
ピックアップタイトル
※前日比+10以上タイトルおよび、TOP10タイトルのゲーム内イベント/プロモーションを紹介
1位(+24):Pokémon TCG Pocket
テーマ拡張パック「シャイニングメガ」リリースによるランクアップ。色違いの「メガゲンガー」をはじめ、メガシンカ形態の色違いポケモンが多数登場。
プロモーションでは、X公式アカウントによる「シルエット」公開や「PV」展開に加え、リリース当日に「イベントスケジュール」も発表。段階的な情報開示により、既存ユーザーの再ログインおよびパック購入の動機を強く喚起している。
2位(+41):ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム
『ドラゴンクエストVII ReWALK 第3章』開催記念ピックアップガチャによるランクアップ。新武器「クロノスソード」に加え、新特級職「時渡りの剣士」が追加された。
プロモーションでは、事前配信の「スマートウォーク」公開、公式Xでのフォロー&リポストキャンペーンも実施。Webショップ施策と連動したキャンペーンも展開され、イベント認知と課金導線の双方を強化している。
新職追加により中長期的な育成訴求が喚起され、短期売上だけでなく継続プレイ動機の強化にも寄与している。
5位(+42):荒野行動-東京喰種コラボ中
『東京喰種』コラボ第6弾ピックアップガチャによるランクアップ。霧嶋董香モチーフの「羽赫」シリーズが登場し、ゲーム内アイテムのスキン「あんていくコーヒー」を初実装。
また、3月22日開催のeスポーツ大会「荒野Love CUP決定戦」と連動し、「ボイスパック:いよ」が初実装されるなど、キャラ・武器・車両以外への商材拡張も確認された。
IPコラボに加え、大会、ボイスといった複数の収益接点を掛け合わせることで、売上機会の多層化が図られている。
6位(+56):デュエル・マスターズ プレイス
第35弾カードパック「無月と終葬 -GOING GREAT GALAXY!!-」リリースによるランクアップ。
プロモーションでは、リリース前の「PV」公開、声優による「初心者向け動画」、直前の「キャラ/担当声優発表」など、段階的な情報開示によってユーザーの期待感を高めていた。
新カード追加を起点に、既存ユーザーの課金促進だけでなく、休眠ユーザーの復帰および新規流入を同時に狙った施策構成となり、既存/復帰/新規の3層を同時に取り込む構造が、順位上昇の要因と考えられる。
17位(NEW):パワプロアドベンチャーズ
3月26日にリリースされた「パワプロ」シリーズの新作タイトル。パワプロの育成シミュレーションをベースに、放置系RPGの要素を組み込んだゲーム性が特徴。
プロモーションでは、リリース前にVtuber「にじさんじ」による先行プレイ配信も展開され、リリース初日の事前登録の特典とあわせて、初動ダウンロードおよび売上の両面で寄与したと考えられる。
研究所メモ
今回のランキングからは、「段階的な情報開示を軸とした導線設計」が売上形成において重要な要素となっていることが読み取れる。
各タイトルでは、「シルエット」や「PV」によってユーザーに仮説を持たせ、その後の情報開示によって仮説を補強/確定。さらに、声優キャストの発表や新たなゲーム内要素といったサプライズを加えることで、期待感を段階的に引き上げている。
つまり、「仮説生成→情報開示→サプライズ」という流れは、ユーザーの関心喚起から行動(課金・復帰・新規流入)までを一貫してつなぐ導線設計の中核であり、今回紹介したタイトルでは、PV/SNS/配信などのゲーム外施策と組み合わせて設計されている点が共通となる。
そのため、ゲーム内外を横断してこのサイクルをいかに構築できるかが、ユーザーの関心と売上を左右する重要な要素となるだろう。
なお、今回触れた「仮説生成→情報開示→サプライズ」といったサイクルに近い考え方は、以下書籍『「ついやってしまう」体験のつくりかた』が参考になります。気になった方はご覧ください。
※本ページにはプロモーションが含まれています
