2026年4月第3週のApp Storeセールスランキングでは、『eFootball』が1位を獲得し、『モンスターストライク』『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』も上位を維持する結果となった。
その背景には、従来のガチャやイベントに加え、「ゲーム外への接点設計」が売上とエンゲージメントの両面で影響力を強めている点が挙げられる。
本記事では、ランキング上位および急上昇タイトルの動向をもとに、現在の売上構造とその変化を整理する。
- 今週のセルラン 3行まとめ
- 今週のランキング TOP50
- ピックアップタイトル
- 1位(+1):eFootball™
- 4位(-3):モンスターストライク
- 5位(+1):SDガンダム ジージェネレーション エターナル
- 10位(+2):Pokémon GO
- 15位(+34):あんさんぶるスターズ!!Music
- 16位(圏外):アークナイツ
- 27位(+18):メメントモリ
- 30位(+16):にゃんこ大戦争
- 33位(+47):ドラゴンボールZ ドッカンバトル
- 34位(+27):モンスターハンターNow
- 38位(+10):プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
- 41位(+34):アークナイツ:エンドフィールド
- 44位(+19):Wizardry Variants Daphne
- 46位(+76):ゼンレスゾーンゼロ
- 研究所メモ
今週のセルラン 3行まとめ
・『eFootball™』が「FCバルセロナ」ガチャで1位を獲得
・『モンスト』『ジージェネ』はSNSやIP展開など“ゲーム外接点”でエンゲージメントを押し上げ
・売上はユーザー/IPとの“距離感をどう設計するか”で差がつく段階へ
今週のランキング TOP50
※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年4月14日(火)〜4月20日(月)
※前日売上を反映しており実質、4月13日(月)〜4月19日(日)
| Rank | 先週比 | Title | Publisher |
|---|---|---|---|
| 1 | +1 | eFootball™ | KONAMI |
| 2 | +2 | ホワイトアウト・サバイバル | Century Games Pte. Ltd. |
| 3 | ±0 | ラストウォー:サバイバル | FUNFLY PTE. LTD. |
| 4 | -3 | モンスターストライク | XFLAG, Inc. |
| 5 | +1 | SDガンダム ジージェネレーション エターナル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 6 | -1 | ゴシップハーバー:マージ & ストーリー | Microfun Limited |
| 7 | ±0 | ロイヤルマッチ(Royal Match) | Dream Games |
| 8 | +2 | Pokémon TCG Pocket | The Pokemon Company |
| 9 | +7 | パズル&サバイバル | BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED |
| 10 | +2 | Pokémon GO | Niantic, Inc. |
| 11 | +3 | ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム | SQUARE ENIX |
| 12 | -4 | トゥーンブラスト | Peak Games |
| 13 | +5 | パズル&ドラゴンズ | GungHo Online Entertainment, Inc. |
| 14 | -1 | キングショット | Century Games Pte. Ltd. |
| 15 | +34 | あんさんぶるスターズ!!Music | Happy Elements K.K |
| 16 | 圏外 | アークナイツ | Yostar, Inc. |
| 17 | +6 | LINE:ディズニー ツムツム | LINE Corporation |
| 18 | +4 | ガーデンスケイプ (Gardenscapes) | Playrix |
| 19 | -10 | 荒野行動-スマホ版バトロワ | NetEase Games |
| 20 | ±0 | ブロスタ | Supercell |
| 21 | -6 | Disney Solitaire ディズニー ソリティア | SuperPlay |
| 22 | +7 | Pokémon Sleep | The Pokemon Company |
| 23 | +1 | LINE ポコポコ:3マッチパズルゲーム | LINE Corporation |
| 24 | -7 | ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 25 | -14 | ディズニー ツイステッドワンダーランド | Aniplex Inc. |
| 26 | +4 | プロ野球スピリッツA | KONAMI |
| 27 | +18 | メメントモリ | Bank of Innovation, Inc |
| 28 | -2 | ラストZ:サバイバルシューティング | Florere Game Limited |
| 29 | -2 | 信長の野望 真戦 | Qookka Games |
| 30 | +16 | にゃんこ大戦争 | ponos corporation |
| 31 | +5 | ウマ娘 プリティーダービー | Cygames, Inc. |
| 32 | +1 | タウンシップ (Township) | Playrix |
| 33 | +47 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 34 | +27 | モンスターハンターNow | Niantic, Inc. |
| 35 | -3 | ホームスケイプ (Homescapes) | Playrix |
| 36 | +5 | グルメ・ジャーニー | Century Games Pte. Ltd. |
| 37 | +6 | トップヒーローズ: キングダムサーガ | River Game HK Limited |
| 38 | +10 | プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク | SEGA CORPORATION |
| 39 | +1 | キングダム 覇道 | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 40 | +19 | Age of Origins—ゾンビ・末日戦記 | Hong Kong Ke Mo software Co., Limited |
| 41 | +34 | アークナイツ:エンドフィールド | GRYPH FRONTIER PTE.LTD. |
| 42 | -7 | 学園アイドルマスター | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 43 | +1 | セルサバイバー – ディフェンスゲーム | Snap Brain Games |
| 44 | +19 | Wizardry Variants Daphne | Drecom Co., Ltd. |
| 45 | +6 | 東京ディバンカー | ZigZaGame Inc. |
| 46 | +76 | ゼンレスゾーンゼロ | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 47 | -10 | オハヨーカイ!ヒーロー | Joy Net Games |
| 48 | -6 | Identity V | NetEase Games |
| 49 | -18 | 妖怪ウォッチ ぷにぷに | Level-5 Inc. |
| 50 | +4 | マージクッキング テーマレストラン | Happibits |
ピックアップタイトル
※前日比+10以上タイトルおよび、TOP10タイトルのイベント/プロモーションをピックアップ紹介
1位(+1):eFootball™
FCバルセロナ活躍選手ボックスガチャによるランクアップ。ラインナップには、元バルセロナ所属の「エトー」「シャビ」「サビオラ」などが登場。また、ログインボーナスにて元ウクライナ代表「シェフチェンコ」が報酬として採用された。
あわせて、限定ユニフォームが獲得できるコカコーラ「Coke ON」コラボを開催。単なるガチャ更新ではなく、ログイン動機と話題性の両方を積み上げたことで、安定した順位推移につながった。
4位(-3):モンスターストライク
4月10日から無料ガチャ「フェイバリットガチャ」を開催。本施策は、毎日無料10連を回しつつ、自分で選択したキャラを狙う形式で、ユーザーの継続ログインを促しやすい設計になっていた。
さらに、中間/最終結果の投稿の呼びかけや配信企画など、「キャラ選択」と「結果共有」を取り入れたことで、継続的な話題創出につながった。
5位(+1):SDガンダム ジージェネレーション エターナル
4月16日のリリース1周年にあわせ、複数施策を同時展開によるランクアップ。ピックアップガチャでは、「ガンダム・センチネル」「水星の魔女」など複数作品からユニット/キャラが登場。
イベントでは「ガンダム00」をテーマにした「大規模攻略戦Vol.2」の開催、ホームユニットのBGM設定やスペシャルホームアニメーションといった機能アップデートも実施。さらに、サブスクサービスへのアニメ追加など、ゲーム内にとどまらずIP全体の魅力を高めるアプローチも見られた。
こうした動きは、IPタイトルに求められる市場基準の引き上げを示唆しているとも捉えられる。
10位(+2):Pokémon GO
4月14日開始のイベント「サステナビリティウィーク」によるランクアップ。イベントでは新ポケモン「スナヘビ」が初登場し、ルート機能と絡めたゲームプレイが訴求されていた。また、「リプレイ:リオルふかの日」も並行して展開されており、複数の接点でプレイヤーのゲーム継続を維持していた。
15位(+34):あんさんぶるスターズ!!Music
『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』復刻コラボによるランクアップ。復刻記念ガチャで過去の限定カードが再登場したことに加え、コラボ限定ミッションやログインボーナス、関連コンテンツも同時に実施され、過去に参加できなかった層や再参加したい層へと訴求していた。
さらに、4月14日には「守沢千秋」「春川宙」にスポットをあてたピックアップガチャも開催され、復刻コラボを軸に、既存ユーザーへのアプローチもランクアップを後押しした。
16位(圏外):アークナイツ
イベント「聖山降臨1101」にあわせた限定ピックアップガチャによるランクアップ。新キャラとして「凛御シルバーアッシュ」「聖聆プラマニクス」「溯光アステジーニ」などが登場した。
さらに、キャンペーン「2026大感謝祭・春」による1日1回無料スカウトやパッケージ販売、ログインボーナスも重なり、イベント・ガチャ・無料施策が一体となって売上を押し上げた。
27位(+18):メメントモリ
3.5周年記念ピックアップガチャによるランクアップ。新キャラ「[在りし日の面影]フィアー」の登場に加え、100連無料ガチャ、リアルグッズが当たる「ラッキーチャンスガチャ」、パネルミッションといった周年らしい大型配布施策が並行して行われていた。
また、シリアルコードがプレゼントされるフォロー&リポストキャンペーンも同時に実施され、ゲーム外からの参加導線も確保されていた。
30位(+16):にゃんこ大戦争
13と1/2周年記念イベント「にゃんこレンジャー」によるランクアップ。新ステージの追加に加え、定番のランダムログインボーナス「にゃんこスロットⅡ」を軸にした“習慣化設計”が機能していた。
加えて、公式ストアでは関連Tシャツやグッズも同時展開されており、ゲーム内イベントとリアル商品を連動させることで周年感を強めていた点も特徴だった。
33位(+47):ドラゴンボールZ ドッカンバトル
「春一番キャンペーン」の1つとなるフェス限定ガチャ「ドッカンフェス」によるランクアップ。ピックアップとして、新キャラ「LR【苦境の中の突破口】ピッコロ」が登場。
また、原作ストーリーを追体験できる「ドッカンフロンティア」の追加や、育成支援イベント「精神と時の部屋」を展開。あわせてWebショップとも連動し、アプリ外の課金導線も強化されていた。
ガチャだけでなく、育成と課金導線を同時に設計した点が売上を押し上げた。
34位(+27):モンスターハンターNow
レイドイベント「拠点要撃戦」と「装備強化促進クエスト」開催によるランクアップ。「次元臨界リオレウス」の討伐に加え、武器強化に必要な素材を効率よく集められるクエストも用意されていた。
討伐と育成を同時に進められる構成により、シーズン進行を支える育成導線として機能していたと見られる。
38位(+10):プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク
イベント「ワールドリンクイベント」記念ピックアップガチャによるランクアップ。あわせて、前日譚ストーリーの公開や、新曲「CRASH THE PARTY」の追加など、イベント体験を補強するコンテンツも同時に展開されていた。
さらに、「MV」「『千本桜』への高難度追加」など、プレイヤーごとに異なる楽しみ方を用意することで、幅広い層のエンゲージメントを高めていた。
41位(+34):アークナイツ:エンドフィールド
大型バージョンアップ記念ピックアップガチャによるランクアップ。新キャラ「ゾアン・ファンイ」と新武器「孤舟」が登場した。
新マップや新ストーリーの実装に加え、「Twitch」での配信キャンペーン、公式漫画も公開され、より幅広いユーザーへと訴求されていた。
44位(+19):Wizardry Variants Daphne
1.5周年記念キャンペーンによるランクアップ。キャラ「アベニウス」の新スタイル「オーウェンの閃耀」が登場し、あわせてログインボーナスや専用クエストの追加、パッケージアイテム販売も展開されていた。
また、ハッシュタグ投稿キャンペーンも同時に実施され、配布・ガチャ・クエスト・SNS施策を揃えた周年らしい豪華な構成となっていた。
46位(+76):ゼンレスゾーンゼロ
Ver.2.7「英雄は過去に死せず」後半記念ピックアップガチャによるランクアップ。ピックアップとして、新キャラ「シーシィア」、新武器「影を追う白き牙」が登場。
あわせて、声優サイン色紙が当たるフォロー&リポストキャンペーンも同時開催。また後日、新キャラ「シーシィア」や新イベントの壁紙も公開され、ユーザーの熱量を維持する動きも確認された。
研究所メモ
今週は「ゲーム外への接点設計」が、売上・エンゲージメントの両面で機能していた。
『モンスト』は、無料ガチャを起点に結果共有や投稿を促し、SNS上でのコミュニティ活性化を誘発。中間結果や最終結果といった“見せ場”を設計することで、ユーザー同士の共有行動を自然に発生させていた。ゲーム外における“ユーザーとの距離”を縮め、継続的な話題創出につなげた点が特徴的だった。
一方、『ジージェネ』は、1周年という節目にあわせて施策を同時展開。ガチャやイベントに加え、アニメ追加や機能アップデートなどを組み合わせることで、ゲーム内体験とIP価値の双方を強化していた。単にIPの人気に依存するのではなく、ゲーム側からIP全体を盛り上げる構造へ踏み込んでいた点が印象的である。
両者はアプローチこそ異なるが、いずれもSNSやIP展開といったゲーム外接点を起点に、ユーザー/IPとの関係性を再設計している点で共通している。これは、従来の「ガチャ・イベント中心」の設計から一歩進み、外部環境も含めた体験設計へと移行しつつあることを示唆している。
今後は、ゲーム内施策の質に加え、どのように外部接点を組み込み、ユーザーやIPとの距離を最適化できるかが、タイトル間の差を生む重要な競争軸になっていくと考えられる。