2026年4月第4週のApp Storeセールスランキングでは、『崩壊:スターレイル』が大きく順位を上げ、『eFootball』が1位を維持する中、『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』もリリース初動で上位にランクインする結果となった。
その背景には、周年やコラボといった従来施策に加え、「外部プロモーション」や「テーマ設計」など、タイトル特性に応じたアプローチの違いが売上へ直接的に影響している点が挙げられる。
本記事では、各タイトルの公式発表・ゲーム内施策・外部プロモーションの動向を元に、順位変動の要因を整理している。
今週のセルラン 3行まとめ
・『eFootball™』が「新リンクアップ」の登場で1位を維持
・7位『スターレイル』は「周年×外部施策」の物量投入、41位『ぷにぷに』はテーマ施策で訴求
・タイトルやイベントの特性に応じて“物量 or テーマ”の使い分けが重要
今週のランキング TOP50
※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年4月21日(火)〜4月27日(月)
※前日売上を反映しており実質、4月20日(月)〜4月26日(日)
| Rank | 前週比 | Title | Publisher |
|---|---|---|---|
| 1 | ±0 | eFootball™ | KONAMI |
| 2 | NEW | ドラゴンクエストスマッシュグロウ ドラクエローグライトRPG | SQUARE ENIX |
| 3 | -1 | ホワイトアウト・サバイバル | Century Games Pte. Ltd. |
| 4 | -1 | ラストウォー:サバイバル | FUNFLY PTE. LTD. |
| 5 | +1 | ゴシップハーバー:マージ & ストーリー | Microfun Limited |
| 6 | +1 | ロイヤルマッチ(Royal Match) | Dream Games |
| 7 | +46 | 崩壊:スターレイル | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 8 | +5 | パズル&ドラゴンズ | GungHo Online Entertainment, Inc. |
| 9 | +5 | キングショット | Century Games Pte. Ltd. |
| 10 | +1 | トゥーンブラスト | Peak Games |
| 11 | +9 | ブロスタ | Supercell |
| 12 | -7 | SDガンダム ジージェネレーション エターナル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 13 | +18 | ウマ娘 プリティーダービー | Cygames, Inc. |
| 14 | -5 | パズル&サバイバル | BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED |
| 15 | +98 | 雀魂 -じゃんたま- | Yostar, Inc. |
| 16 | +3 | 荒野行動-スマホ版バトロワ | NetEase Games |
| 17 | -13 | モンスターストライク | XFLAG, Inc. |
| 18 | +12 | にゃんこ大戦争 | ponos corporation |
| 19 | +2 | Disney Solitaire ディズニー ソリティア | SuperPlay |
| 20 | -2 | ガーデンスケイプ (Gardenscapes) | Playrix |
| 21 | +38 | 勝利の女神:NIKKE | Level Infinite |
| 22 | -12 | Pokémon GO | Niantic, Inc. |
| 23 | -7 | アークナイツ | Yostar, Inc. |
| 24 | -16 | Pokémon TCG Pocket | The Pokemon Company |
| 25 | -1 | ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 26 | -3 | LINE ポコポコ:3マッチパズルゲーム | LINE Corporation |
| 27 | +1 | ラストZ:サバイバルシューティング | Florere Game Limited |
| 28 | -2 | プロ野球スピリッツA | KONAMI |
| 29 | -14 | あんさんぶるスターズ!!Music | Happy Elements K.K |
| 30 | -3 | メメントモリ | Bank of Innovation, Inc |
| 31 | +5 | グルメ・ジャーニー | Century Games Pte. Ltd. |
| 32 | +16 | Identity V | NetEase Games |
| 33 | -1 | タウンシップ (Township) | Playrix |
| 34 | -1 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 35 | -18 | LINE:ディズニー ツムツム | LINE Corporation |
| 36 | +1 | トップヒーローズ: キングダムサーガ | River Game HK Limited |
| 37 | -25 | ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム | SQUARE ENIX |
| 38 | +90 | ブルーアーカイブ | Yostar, Inc. |
| 39 | -4 | ホームスケイプ (Homescapes) | Playrix |
| 40 | +21 | 七つの大罪:Origin | Netmarble Corporation |
| 41 | +8 | 妖怪ウォッチ ぷにぷに | Level-5 Inc. |
| 42 | -2 | Age of Origins—ゾンビ・末日戦記 | Hong Kong Ke Mo software Co., Limited |
| 43 | -4 | キングダム 覇道 | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 44 | -3 | アークナイツ:エンドフィールド | GRYPH FRONTIER PTE.LTD. |
| 45 | +15 | 三國志 真戦 | Qookka Games |
| 46 | +17 | 呪術廻戦 ファントムパレード | Sumzap Inc. |
| 47 | 圏外 | 七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ | Netmarble Corporation |
| 48 | -19 | 信長の野望 真戦 | Qookka Games |
| 49 | +1 | マージクッキング テーマレストラン | Happibits |
| 50 | -7 | セルサバイバー – ディフェンスゲーム | Snap Brain Games |
ピックアップタイトル
※TOP10タイトルおよび、前日比+10以上タイトルを中心に紹介
1位(±0):eFootball™
「Epic Show Time 1-2 Cut-in A」ボックスガチャにより1位を維持。新リンクアップを持つ「ネドヴェド(元チェコ代表ユヴェントス等に所属)」「フリット(元オランダ代表ACミラン等に所属)」が登場し、監督「ヨハン・クライフ」もあわせて販売された。
さらに、現役選手を対象とした「POTW(Player of the Week)」ボックスガチャも同時開催され、「マルキーニョス(ブラジル代表パリSG所属)」「アデモラ・ルックマン(ナイジェリア代表A・マドリー所属)」などが登場している。
「Epic(コア層向け)」と「POTW(ライト層向け)」の二軸構成により幅広いユーザーに継続訴求できており、安定したセールス維持につながっている。
2位(NEW):ドラゴンクエストスマッシュグロウ
「スクウェア・エニックス」と「KLab」によるサバイバー系アクション。リリース施策として、ログインボーナスでガチャチケット10枚、チュートリアルクリアで引き直し可能な最高レア武器確定チケットを配布。
さらに、フォロー&リポストキャンペーンの報酬を「Webショップ」のログインボーナスとして付与するなど、リリース初期段階からゲーム継続と課金導線を接続する設計が確認できる。これにより、ユーザーの定着と収益化の両立を図っていたと考えられる。
なお、リリース前にはSNSキャンペーンやカウントダウン施策に加え、各ゲームメディアでの記事掲載を実施。事前にゲームファン層への認知を広げていたことも、初動のランキング上昇を後押ししたと見られる。
これらの手法は2025年6月26日リリースの『ペルソナ5: The Phantom X』でも採用されており、コアファンを持つゲームIPタイトルにおいては有効な事前集客手法といえる。
7位(+46):崩壊:スターレイル
最新アップデートVer.4.2リリースによるランクアップ。ピックアップガチャとして、新キャラ「銀狼LV.999」、新武器「銀河シティへようこそ」が登場。あわせて、3周年記念イベントが開催され、最大30連分のログインボーナスや限定キャラ配布など大型還元施策が実施された。
さらに、「初音ミク」が登場するPVや、「スシロー」とのコラボ、「LINE」「PayPay」の着せ替え、屋外広告などを同時展開。ゲーム内外で露出を一気に拡大し、「アップデート×周年×外部施策」の集中投入が売上を後押しした。
8位(+5):パズル&ドラゴンズ
アニメ「銀魂」コラボによりランクアップ。ピックアップガチャでは「坂田銀時」「高杉晋助」「吉田松陽」など主要キャラが登場し、「魔法石+確定ガチャパック」などの課金商品も展開。さらにGWキャンペーンとしてログインボーナスやダンジョン、低価格パックを同時実施している。
15位(+98):雀魂 -じゃんたま-
「ソードアート・オンライン」コラボによる大幅ランクアップ。コラボ雀士「キリト」「アスナ」「リーファ」「シノン」に加え、水着衣装のアニメーション付き着せ替えなど複数の商材を用意。
また、劇場版『ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』に関連し、キャラ「ユナ」のライブが開催された日にあたる2026年4月29日17時に、YouTubeでのLIVEが予定されている。ゲーム外の盛り上がりも、売上押し上げの一因と考えられる。
21位(+38):勝利の女神:NIKKE
3.5周年記念イベントによりランクアップ。ピックアップガチャでの、新SSR「アニス:スター」登場に加え、コスチュームガチャやストーリーイベントを同時展開。さらにSNSキャンペーンや新曲公開など外部施策も並行して実施された。キャラ単体ではなくユニットとしての訴求を強めることで、収集欲求とストーリーの両面からの課金促進に寄与したと考えられる。
38位(+90):ブルーアーカイブ
メインストーリー第2部公開によるランクアップ。ピックアップガチャでは新キャラ「ニコ」「クルミ」、イベント報酬として新キャラ「オトギ」が登場。
プロモーションでは、PVやキャラソンの公開などゲーム外へのコンテンツ拡張に加え、「タニタ」とのコラボ商品展開も行われ、ゲーム外での話題も創出している。
41位(+8):妖怪ウォッチ ぷにぷに
期間限定イベント「ぷにぷに百物語 〜AIロボット妖怪誕生!〜」によるランクアップ。ピックアップガチャでは「ニャットJPT」「Jパワートランスフォーム」「コマパイロット」などが登場し、「AI」をモチーフとしたキャラ設定やネーミングによりSNS上での拡散も誘発している。
IPや既存資産に依存しないタイトルの、こうしたトレンドテーマを活用した認知・興味訴求は、順位押し上げに寄与したと考えられる。
47位(圏外):七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ
アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』コラボイベントにより圏外からランクイン。ピックアップガチャでは、「スバル&ベアトリス」「エミリア」「プリシラ」など主要キャラが登場し、IPファン層への訴求を強化している。
加えて、プロモーション面ではフレンドコード投稿をリプライに集約する導線を採用。通常は投稿が分散しやすいユーザー参加型施策において、投稿先を一箇所に限定することで可視性と参加効率を両立していた。この設計はコミュニティ活性化やカムバックユーザーの取り込みにも寄与する構造となっている。
研究所メモ
今週の注目は、『崩壊:スターレイル』と『妖怪ウォッチ ぷにぷに』で、いずれもオリジナルタイトルだが、施策の方向性は対照的だった。
『スターレイル』は、アップデート・周年・外部プロモーションを同時に投入し、圧倒的な露出量で短期的な上昇を実現。ゲーム内施策に加え、コラボ・広告・決済連携などを含めた多面的な展開により、ユーザー接点を最大化している。
一方、『ぷにぷに』は「AI」というトレンドテーマを軸に、イベント・キャラクター・ネーミングを一体化。物量ではなくコンセプトで関心を訴求する設計となっている。特に、「既存キャラがAI化する」という発想はユーザーの想像余地を広げ、ストーリーやキャラへの興味を引き出しやすい。
両者を比較すると、
・スターレイル:物量投入型(露出最大化・短期上昇)
・ぷにぷに:テーマ設計型(関心訴求)
という構造差が見える。
このようなテーマ設計型の施策は、IP理解に依存せずイベント単体で成立しやすく、カムバックやライト層の再流入を促す構造を持つ。特に『ぷにぷに』のようなライトタイトルでは、トレンドテーマを軸に新鮮さと関心訴求を両立できるため、長期運営においても採用しやすい。
したがって、タイトルやイベントの特性に応じて、
・リッチ体験:物量投入型
・ユニーク体験:テーマ設計型
を使い分けることで、ユーザーの効率的なアプローチが実現できる。