2026年7月第3週 App Storeランキング|『イーフト』『ドラクエウォーク』『モンスト』に見るゲームと現実の連動

Weeklyセルラン

2026年7月第3週のApp Storeセールスランキングでは、『モンスターストライク』『呪術廻戦』コラボ第3弾『eFootball™』ワールドカップ連動ガチャ『パズル&ドラゴンズ』『パズドラクロス』10周年イベントなど、大型施策が各タイトルで展開された。

今週、特に注目したいのは、『eFootball™』『ドラゴンクエストウォーク』『モンスターストライク』の3タイトルに見られた運営設計である。現実の出来事や環境をゲームへ取り込む動き、そしてゲーム内の体験を現実へ広げる動きが、それぞれのタイトルで確認できた。

本記事では、TOP50のランクアップタイトルを振り返るとともに、「ゲームと現実の結びつき」という視点から、これからの運営設計に見えはじめた変化を読み解いていく。


今週のセルラン 3行まとめ

『モンスト』『イーフト』『パズドラ』など、コラボ・周年・現実連動の大型施策が上位をけん引
『イーフト』『ドラクエウォーク』『モンスト』では、ゲームと現実を結びつける運営設計に注目
「ゲーム内で何を提供するか」に加え、「現実とどう結びつけるか」を重視する流れが見えてきた

今週のランキングTOP50

※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年7月14日(火)〜7月20日(月)
※前日売上を反映しており実質、7月13日(月)〜7月19日(日)

Rank 前週比 Title Publisher
1+4モンスターストライクXFLAG, Inc.
2±0eFootball™KONAMI
3±0ホワイトアウト・サバイバルCentury Games Pte. Ltd.
4±0ラストウォー:サバイバルFUNFLY PTE. LTD.
5+1ゴシップハーバー:マージ & ストーリーMicrofun Limited
6-5Pokémon GONiantic, Inc.
7+6キングショットCentury Games Pte. Ltd.
8+12パズル&ドラゴンズGungHo Online Entertainment, Inc.
9NEWデジモンUPBandai Namco Entertainment Inc.
10-1ロイヤルマッチ(Royal Match)Dream Games
11+6トゥーンブラストPeak Games
12+10ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲームSQUARE ENIX
13+1パズル&サバイバルBUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED
14-7勝利の女神:NIKKELevel Infinite
15-5荒野行動-スマホ版バトロワNetEase Games
16+41崩壊:スターレイルCOGNOSPHERE PTE. LTD.
17-2ブロスタSupercell
18-6ドラゴンボールZ ドッカンバトルBandai Namco Entertainment Inc.
19+5Pokémon TCG PocketThe Pokemon Company
20+1ガーデンスケイプ (Gardenscapes)Playrix
21-10イナズマイレブン クロスLevel-5 Inc.
22+1プロ野球スピリッツAKONAMI
23-7Shadowverse: Worlds BeyondCygames, Inc.
24+4LINE ポコポコ:3マッチパズルゲームLINE Corporation
25+2グルメ・ジャーニーCentury Games Pte. Ltd.
26+14あんさんぶるスターズ!!MusicHappy Elements K.K
27+15Pokémon SleepThe Pokemon Company
28-20ウマ娘 プリティーダービーCygames, Inc.
29+1Disney Solitaire ディズニー ソリティアSuperPlay
30+5ラストZ:サバイバルシューティングOmnilojo Pte Ltd
31-13ドラゴンボール レジェンズBandai Namco Entertainment Inc.
32+5SDガンダム ジージェネレーション エターナルBandai Namco Entertainment Inc.
33+1タウンシップ (Township)Playrix
34+45アークナイツYostar, Inc.
35+1ホームスケイプ (Homescapes)Playrix
36+73eFootball™ウイコレ CHAMPION SQUADSKONAMI
37-18ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲームBandai Namco Entertainment Inc.
38-9原神~空月の歌~COGNOSPHERE PTE. LTD.
39圏外白猫プロジェクトCOLOPL, Inc.
40-8LINE:ディズニー ツムツムLINE Corporation
41-2にゃんこ大戦争ponos corporation
42+1ロイヤルキングダム (Royal Kingdom)Dream Games
43-18鳴潮 – 玄方地界へKURO GAMES
44-6キングダム 覇道Bandai Namco Entertainment Inc.
45-1パラノイズZigZaGame Inc.
46+1フィッシュダム(Fishdom)Playrix
47+5PUBG MOBILE – 世界一のバトルロイヤル!KRAFTON Inc
48-22ドラゴンクエストスマッシュグロウ ドラクエローグライトRPGSQUARE ENIX
49圏外アークナイツ:エンドフィールドGRYPH FRONTIER PTE.LTD.
50+5シーサイド エスケープ:マージ & ストーリーMicrofun Limited

ピックアップタイトル

※TOP10タイトルおよび、前日比+10以上タイトルのゲーム内イベント/プロモーションを中心に紹介

1位(+4):モンスターストライク

TVアニメ『呪術廻戦』コラボ第3弾&13周年カウントダウン施策によりランクアップ。

7月14日よりTVアニメ『呪術廻戦』コラボ第3弾を開催し、コラボガチャでは「乙骨憂太」「脹相」「禪院真希」が登場。過去コラボで登場した「虎杖悠仁」「七海建人」「五条悟」コラボキャラクター初の真獣神化に対応。さらに、Webショップ限定ガチャの先行販売も実施されていた。

コラボ期間中は、コラボクエスト「再契象 レジィ・スター」や新超究極クエスト「弁護士 日車寛見」を日程を分けて順次投入。プロモーションでは、3連休にあわせて渋谷でリアルイベント「レジィ・スター顕現! #リアル再契象チャレンジ」を開催しており、ゲーム内外で『呪術廻戦』コラボを盛り上げていた。

13周年カウントダウン施策では、7月18日には「サンダルフォンα」「メタトロンα」「ムーα」の獣神化・改解禁にあわせて、ガチャ「復刻♪モンスト夏休み2019」を開催。あわせて、「選抜!13周年人気投票ガチャ」の投票受付も7月14日より始まっている。

目の前のコラボで売上をつくりながら、周年本番へ期待を積み上げていく、長期目線の運営設計と言えそうだ。

・「サンダルフォンα」「メタトロンα」「ムーα」獣神化・改解禁
└復刻「モンスト夏休み2019」開催
https://x.com/monst_mixi/status/2077632498251739230 https://x.com/monst_mixi/status/2077665883695231446

・「13周年人気投票ガチャ」投票受付開始
└今年は★6確定枠が2体に増量
└投票キャラの画像をSNSでシェア可能 https://x.com/monst_mixi/status/2076504387472818541

2位(±0):eFootball™

ワールドカップをテーマにしたボックスガチャにより上位ランクを維持。

7月13日より、2010年ワールドカップ南アフリカ大会をテーマにしたガチャ「Epic: National Stars 2010」を開催し、「ルイス・スアレス」のほか、本作初登場となる「バスティアン・シュヴァインシュタイガー」が登場。続く7月16日にはガチャ「Big Time & Epic: Spain 2010」を投入し、2010年大会決勝のゴールを再現した「アンドレス・イニエスタ」「ジェラール・ピケ」「ダビド・ビジャ」がラインナップされた。

そして日本時間7月20日、現実の「2026ワールドカップ北中米大会」決勝では、スペインが2010年大会以来の優勝を達成。ゲーム内でも同日より、新王者を記念したガチャ「Big Time & Show Time: Spain 2026」が開催され、「ロドリ」「ヤマル」ら優勝メンバーが登場している。

大会期間中は2010年の名場面で盛り上げ、優勝後に新王者を即座に投入する一連の流れは、リアルの祭典の熱量を切れ目なくゲーム内の需要へつなげる運営設計と言えそうだ。

8位(+12):パズル&ドラゴンズ

『パズドラクロス』10周年記念スーパーゴッドフェスによりランクアップ。

7月14日より、シリーズ作品『パズドラクロス』の10周年を記念したイベントを開催。記念の「スーパーゴッドフェス」では、「熱血の龍喚士・エース」「孤高の龍喚士・ランス」など、同作をモチーフにした新フェス限定モンスター6体が登場した。

シリーズ作品の周年を本体タイトルで展開する手法は、『ドラゴンクエスト』IPの各タイトルでも見られる、ユーザーの再訪を促すアプローチの一つ。フェス限定ガチャ「スーパーゴッドフェス」と組み合わせることで、周年級の記念イベントとして売上の山を築いた形だ。

9位(NEW):デジモンUP

新規描き下ろしドット絵で『デジモン』を育成する放置系RPGとして、初登場で9位にランクイン。

7月15日の正式サービス開始にあわせて、事前登録100万人突破記念として「八神太一&アグモン」が配布されたほか、リリース記念「キャラ」ガチャと「サポーター」ガチャが開催された。また、Webストア限定ログインボーナスを開催し、PV公開を記念したフォロー&引用リポストキャンペーンも展開している。

リリース直後からWebストアへの導線を用意する動きは、先週紹介した『ドラゴンクエストスマッシュグロウ』の事例とも重なり、自社決済利用を日常化させる流れが浸透しつつある。

夏休み直前のタイミングで『デジモン』IP新作を投入し、初週でのTOP10入りは好スタートと言えそうだ。

・PV公開記念フォロー&引用RPキャンペーン開催 https://x.com/Digimon_up_jp/status/2077332747321045457

12位(+10):ドラゴンクエストウォーク

『ドラゴンクエストXI』コラボ継続&「スペシャルウォークDAY」によりランクアップ。

7月9日開始の『ドラクエXI』コラボ第7章ガチャ「魔王ウルノーガ装備ふくびき」が継続する中、7月17日からの4日間、“納涼ウォークDAY”をテーマにした「第6回スペシャルウォークDAY」を開催。

期間中はイベントモンスター「はなび岩」がフィールドに出現し、「夏祭り2026メダル」を集めて景品と交換できるほか、開催前日の7月16日からは、「蛍の浴衣」衣装付きを含む有償パス「ウォークDAY記念パス」3種先行販売した。

なお、朝(6:00〜9:59)夕方(17:00〜21:59)報酬量が増加する設計となっており、朝夕の涼しい時間帯へプレイを誘導する調整からは、猛暑期のプレイ環境やユーザー行動にあわせた柔軟性の高い運営設計がうかがえる。

16位(+41):崩壊:スターレイル

最新アップデートVer.4.4「汽笛は轟く、帰寂のさなかに」リリースによりランクアップ。

7月15日にVer.4.4をリリースし、ピックアップガチャでは限定★5キャラクター「姫子・旅立ち」限定★5光円錐「夜を照らす導きの星」が登場。「火花」「丹恒・騰荒」「長夜月」らが再登場する復刻ガチャも同時開催された。

プロモーションでは、カンバセーションカード採用ハッシュタグ投稿キャンペーンや、フォロー&リポストキャンペーンを実施。新キャラクター「姫子・旅立ち」が操るロボット「星を拓く者」雑誌『ホビージャパン』に掲載され、ゲーム外メディアとの連携が目立った。

大型アップデートにあわせてゲーム外メディアへ露出を広げる運営は、『ゼンレスゾーンゼロ』でも採用されており、HoYoverse作品に共通して見られるおなじみのアプローチと言えそうだ。

26位(+14):あんさんぶるスターズ!!Music

「夏休みはあんスタ!!キャンペーン」&新ガチャ「スカウト!Lo-Fi BEATS」によりランクアップ。

7月13日より夏の大型企画「夏休みはあんスタ!!キャンペーン2026」を開始し、アイドルたちをプロデュースして会場を盛り上げる「メガサマーフェスティバル! 真夏の超プロデュース大作戦!」を開催。夏の海をモチーフにしたガチャ「スカウト!Lo-Fi BEATS」も登場した。

SNSでは、朝6時〜10時に指定ハッシュタグで投稿するアイドルから返信が届く「アイドルへモーニングコール」キャンペーンを7月14日より実施。「モーニングコール」という設定と朝限定の開催時間が特別感を高めたこともあってか、投稿へのリプライは2700件を超え、ユーザーから高い注目を集めた。

過去のDailyセルランで紹介した『モンスターストライク』の七夕企画(Daily掲載時点でリプライ600件超え)と比べても大きな反響であり、朝の生活習慣と推し活を結びつけた参加型SNS施策の好例と言えそうだ。

34位(+45):アークナイツ

6.5周年記念イベント&期間限定ピックアップガチャによりランクアップ。

7月16日より、6.5周年記念イベント「辞歳行」を開催し、期間限定ガチャ「劫尽古今」では、★6「ウァン」「赤刃明霄チェン」、★5「タラクサカム」が登場した。

あわせて、6.5周年記念グッズの通販開始や、「ウァン」役声優の直筆サイン色紙が当たるプレゼントキャンペーンも展開。ゲーム内の限定ガチャと、ゲーム外の記念施策を重ねる構成となっている。

同日には、後述の『アークナイツ:エンドフィールド』もハーフアニバーサリーを迎えており、シリーズ全体で話題を最大化する展開として注目される。

39位(圏外):白猫プロジェクト

12周年記念イベント「ALIVED:CHRONICLE」によりランクアップ。

7月14日に12周年を迎え、記念イベント「ALIVED:CHRONICLE」を開催。12周年記念ガチャでは、「赤髪の冒険家」「ゼティス」「カイル(双剣)」「エリクス/ユプス」が登場した。

記念ログインボーナスやパッケージアイテムセールの実施に加えて、声優キャストやゲームメディアからのお祝いメッセージが投稿され、外部からの祝福が話題を後押しした。

一方で、今回の周年施策はキャストやメディアに「祝われる」演出が中心で、前述『あんさんぶるスターズ!!Music』のモーニングコール企画のような、ユーザー自身が参加して盛り上げる仕掛けは限定的だった。12年を支えてきたコアファンと「一緒に祝う」場をどう設計するかが、TOP50復帰を一過性で終わらせないための次の一手になりそうだ。

同社を代表する自社IPだけに、ファンとの二人三脚で長期運営の柱へと育て直す動きに期待したい。

49位(圏外):アークナイツ:エンドフィールド

最新アップデートVer.1.4&ハーフアニバーサリーによりランクアップ。

7月16日に最新アップデートVer.1.4「向淵行」をリリースし、限定ピックアップガチャ「臨淵望北」では★6オペレーター「オクギ」が登場した。

ハーフアニバーサリーにあわせて、「GiGO」コラボ「ベルサール秋葉原」でのPOP UPイベントなど、リアル施策も同時展開。フォロー&リポストキャンペーンを連日実施し、SNS上の接点を増やしている。

前述のとおり、本家『アークナイツ』の6.5周年と同日に大型アップデートと半周年施策を重ねる構成で、シリーズ2作が同時にTOP50圏内にランクインする結果となった。大型アップデートにリアル施策、SNS施策を組み合わせて接点を総動員する運営は、リリース半年の新規タイトルがユーザー定着を図る局面における、アプローチの一つと言えそうだ。

・「GiGO」コラボ開催
https://x.com/AKEndfieldJP/status/2075559274894508263

・ベルサール秋葉原で「POP UPイベント」開催 https://x.com/AKEndfieldJP/status/2075584088250142813

研究所メモ

ゲームは現実とつながる時代へ ─ セルラン上位3タイトルに見る運営設計の変化

今週のセルランでは、『eFootball™(以下、イーフト)』『ドラゴンクエストウォーク(以下、ドラクエウォーク)』『モンスターストライク(以下、モンスト)』の3タイトルで、現実の出来事や環境をゲームへ取り込み、ゲーム内の体験を現実へ広げる運営が見られた。

今回は、この3タイトルの事例から「ゲームの枠組み」そのものが変わりつつある兆しを読み解いていきたい。

ワールドカップと連動した『イーフト』

『イーフト』のW杯関連ガチャは、「過去大会(2010年)」「最新大会(2026年)」という時間軸に、「大会全体」「特定の国」という対象軸を掛け合わせて設計されており、大会終盤には、「2010年ワールドカップ・南アフリカ大会」をモチーフとした2つのガチャを開催。

7月13日の「Epic: National Stars 2010」では過去大会を彩った名選手を、7月16日の「Big Time & Epic: Spain 2010」ではスペイン黄金世代の選手を展開した。

そして日本時間7月20日、現実のW杯決勝でスペインが優勝すると、同日に新王者をラインナップしたガチャ「Big Time & Show Time: Spain 2026」を投入。

現実の試合結果を受けて、ユーザーの関心と熱量が最も高いタイミングに商品を届ける。

このスケジュールは、現実のスポーツと連動するタイトルにおいて、大会の盛り上がりを逃さずゲーム内施策へつなげた事例と言えそうだ。

猛暑にあわせた『ドラゴンクエストウォーク』

現実の出来事や環境をゲームへ取り込む動きは、『ドラゴンクエストウォーク』「第6回スペシャルウォークDAY」にも見られた。

7月17日からの4日間、“納涼ウォークDAY”をテーマとしたイベントを開催。期間中、イベントモンスター「はなび岩」がフィールドに出現し、「夏祭り2026メダル」を集めて景品と交換する内容となっていた。

注目したいのは、朝(6:00〜9:59)夕方(17:00〜21:59)に、獲得できる報酬量が増える設計を採用したことだ。

近年の夏は危険な暑さが続いており、これはゲーム内では制御できない現実の要因である。

『ドラゴンクエストウォーク』は、そうした制約への対応をユーザーだけに委ねるのではなく、比較的外出しやすい時間帯へプレイを促すように、報酬設計そのものを調整した。

位置情報ゲームは、天候や気温、時間帯といった現実の環境から大きな影響を受ける。

だからこそ、現実の変化をゲーム内の設計へ反映し、安全性とイベント参加の両立が重要になる。今回の施策は、その一例と言えそうだ。

ゲーム内演出を体験に変えた『モンスターストライク』

一方、『モンスターストライク』では、ゲームから現実へと逆方向に体験を広げる動きが見られた。

7月14日から開催されている『呪術廻戦』コラボにあわせて、7月17日から東京・渋谷でリアルイベント「レジィ・スター顕現! #リアル再契象チャレンジ」を開催。

このイベントは、キャラクター「レジィ・スター」の術式「再契象」を、現実で体験できる企画となり、会場には2メートルを超える立体像が設置され、登場シーンを思わせる大量のレシートに囲まれた空間が再現された。

参加者は像に貼られたレシートを1枚引き、記載されたQRコードから抽選に参加する。景品には、アニメ内で「再契象」されたアイテムや、高級温泉宿のペア宿泊券などを用意。抽選に外れた場合も、ゲーム内アイテムがもらえる仕組みとなっていた。

注目したいのは、ゲームやアニメの中でしか成立しなかった演出を、現実で「触れる」「引く」という体験へ変換しただけではない点だ。

リアルイベントの参加者へゲーム内アイテムを提供することで、現実での体験を再びゲームへとつなげる導線も設計している。これにより、『呪術廻戦』のアニメファンや、普段『モンスト』を遊んでいない層にも、タイトルを知ってもらう機会が生まれる。

ゲームやアニメの演出を、現実の集客やSNS上の話題づくりへと繋げながら、ゲームへの接点も生み出した試みと言えそうだ。

双方向でつながる「ゲーム」と「現実」

『eFootball™』『ドラゴンクエストウォーク』は、現実の出来事や環境をゲームへ取り込んだ「現実→ゲーム」の事例である。一方、『モンスターストライク』は、ゲームやアニメの体験を現実へ持ち出した「ゲーム→現実」の事例と言える。

方向は逆でも、いずれもゲームと現実を結びつけることで、ユーザーが作品へ接するタイミングや、体験の質を高めている点は共通している。

こうした動きは、日々のスマホゲーム運営だけに見られるものではない。

任天堂も「スーパー・ニンテンドー・ワールド」映画『スーパーマリオブラザーズ』シリーズなどを通じて、ゲームで育てたキャラクターや世界観を、テーマパークや映像作品へと広げてきた。

ゲームの価値を画面内だけで完結させず、異なる場所や媒体へ接続する動きは、ゲーム業界全体で存在感を増している。

ただし、ゲームと現実をつなぐ方法は、「USJ」や「映画」のような大規模なIP展開だけではない。

前述の3タイトルで見られた「現実の試合結果にあわせたガチャ投入」「気温に応じた報酬設計」「ゲーム内演出をリアルイベントへ落とし込む企画」など、日々の運営施策そのものも、ゲームと現実をつなぐ役割を担っている。

これらの事例から、今後のゲーム運営では「ゲーム内で何を提供するか」だけでなく、「ゲームと現実をどう結びつけるか」という発想が、より重要になっていきそうだ。

今回は少し広い視点からの考察となったが、セルランの順位変動だけでなく、その背景で進む運営設計やユーザー体験の変化にも、引き続き注目していきたい。

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