2026年7月第1週のApp Storeセールスランキングでは、『eFootball™』がワールドカップ関連施策で首位を維持したほか、『Shadowverse: Worlds Beyond』の新カードパック、『ウマ娘 プリティーダービー』の新育成シナリオ、『勝利の女神:NIKKE』や『原神』の夏イベントなど、大型施策が相次いだ。
そして今週特に注目したいのが、『パズル&ドラゴンズ』『荒野行動』『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に共通する“事前施策”の運営設計だ。予約キャンペーンや有償商品の販売、生配信などを通じて、イベント本番前からユーザーの「予約」「購入」「視聴」「情報拡散」といった具体的な行動を引き出す動きが、複数タイトルで広がりを見せている。
本記事ではTOP50のランクアップタイトルを整理するとともに、長期運営タイトルに共通する運営手法を読み解いていく。
- 今週のセルラン 3行まとめ
- 今週のランキングTOP50
- ピックアップタイトル
- 1位(±0):eFootball™
- 2位(+1):パズル&ドラゴンズ
- 3位(+8):プロ野球スピリッツA
- 4位(+38):Shadowverse: Worlds Beyond
- 5位(-1):モンスターストライク
- 7位(+17):ウマ娘 プリティーダービー
- 8位(+13):ブロスタ
- 9位(+22):Pokémon TCG Pocket
- 11位(+27):勝利の女神:NIKKE
- 12位(+22):LINE:ディズニー ツムツム
- 14位(+62):ドラゴンボールZ ドッカンバトル
- 16位(+39):にゃんこ大戦争
- 18位(+30):原神~空月の歌~
- 21位(+36):SDガンダム ジージェネレーション エターナル
- 23位(+17):荒野行動-スマホ版バトロワ
- 35位(+21):Fate/Grand Order
- 39位(+43):妖怪ウォッチ ぷにぷに
- 研究所メモ
今週のセルラン 3行まとめ
- 『イーフト』『シャドバWB』『ウマ娘』など大型アップデート・新ガチャが上位をけん引
- 『パズドラ』『荒野行動』『ドッカン』では“事前施策”でユーザー行動を引き出す運営が共通
- 事前施策の役割が「告知」から「本番前に売上を作る施策」へと拡張されつつある
今週のランキングTOP50
※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年6月30日(火)〜7月6日(月)
※前日売上を反映しており実質、6月29日(月)〜7月5日(日)
| Rank | 前週比 | Title | Publisher |
|---|---|---|---|
| 1 | ±0 | eFootball™ | KONAMI |
| 2 | +1 | パズル&ドラゴンズ | GungHo Online Entertainment, Inc. |
| 3 | +8 | プロ野球スピリッツA | KONAMI |
| 4 | +38 | Shadowverse: Worlds Beyond | Cygames, Inc. |
| 5 | -1 | モンスターストライク | XFLAG, Inc. |
| 6 | -4 | ホワイトアウト・サバイバル | Century Games Pte. Ltd. |
| 7 | +17 | ウマ娘 プリティーダービー | Cygames, Inc. |
| 8 | +13 | ブロスタ | Supercell |
| 9 | +22 | Pokémon TCG Pocket | The Pokemon Company |
| 10 | -5 | ゴシップハーバー:マージ & ストーリー | Microfun Limited |
| 11 | +27 | 勝利の女神:NIKKE | Level Infinite |
| 12 | +22 | LINE:ディズニー ツムツム | LINE Corporation |
| 13 | -7 | ラストウォー:サバイバル | FUNFLY PTE. LTD. |
| 14 | +62 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 15 | -3 | トゥーンブラスト | Peak Games |
| 16 | +39 | にゃんこ大戦争 | ponos corporation |
| 17 | -10 | ロイヤルマッチ(Royal Match) | Dream Games |
| 18 | +30 | 原神~空月の歌~ | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 19 | -6 | Pokémon GO | Niantic, Inc. |
| 20 | -12 | キングショット | Century Games Pte. Ltd. |
| 21 | +36 | SDガンダム ジージェネレーション エターナル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 22 | -12 | パズル&サバイバル | BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED |
| 23 | +17 | 荒野行動-スマホ版バトロワ | NetEase Games |
| 24 | -15 | イナズマイレブン クロス | Level-5 Inc. |
| 25 | -10 | ガーデンスケイプ (Gardenscapes) | Playrix |
| 26 | +3 | LINE ポコポコ:3マッチパズルゲーム | LINE Corporation |
| 27 | -13 | Disney Solitaire ディズニー ソリティア | SuperPlay |
| 28 | +40 | セルサバイバー – シューティングゲーム | Snap Brain Games |
| 29 | +8 | あんさんぶるスターズ!!Music | Happy Elements K.K |
| 30 | -5 | ドラゴンボール レジェンズ | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 31 | -11 | グルメ・ジャーニー | Century Games Pte. Ltd. |
| 32 | -15 | ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム | SQUARE ENIX |
| 33 | -17 | 雀魂 -じゃんたま- | Yostar, Inc. |
| 34 | -7 | ラストZ:サバイバルシューティング | Omnilojo Pte Ltd |
| 35 | +21 | Fate/Grand Order | Aniplex Inc. |
| 36 | +11 | 学園アイドルマスター | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 37 | -18 | 呪術廻戦 ファントムパレード | Sumzap Inc. |
| 38 | -6 | ホームスケイプ (Homescapes) | Playrix |
| 39 | +43 | 妖怪ウォッチ ぷにぷに | Level-5 Inc. |
| 40 | -14 | ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 41 | -11 | タウンシップ (Township) | Playrix |
| 42 | -1 | 信長の野望 真戦 | Qookka Games |
| 43 | +20 | Identity V | NetEase Games |
| 44 | +9 | ONE PIECE トレジャークルーズ | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 45 | -27 | #コンパス【戦闘摂理解析システム】 | NHN PlayArt 株式会社 |
| 46 | +59 | プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク | SEGA CORPORATION |
| 47 | +17 | パラノイズ | ZigZaGame Inc. |
| 48 | -4 | グランブルーファンタジー | Cygames, Inc. |
| 49 | -3 | 信長の野望 覇道 | KOEI TECMO GAMES CO., LTD. |
| 50 | -14 | トリッカル・もちもちほっペ大作戦 | BILIBILI HK LIMITED |
ピックアップタイトル
※TOP10タイトルおよび、前日比+10以上タイトルのゲーム内イベント/プロモーションを中心に紹介
1位(±0):eFootball™
先週に引き続き、「ワールドカップ」関連施策により首位を維持した。
6月29日には2014年ブラジル大会をモチーフとした「Epic: National Stars 2014」(ネイマール/マルセロ/ロリス)、7月2日には大会優勝のドイツ代表をモチーフとした「Big Time & Epic: Germany 2014」(ゲッツェ/クローゼ/ラーム)、7月6日には1998年フランス大会をモチーフとした「Epic: National Stars 1998」(ダーヴィッツ/オーウェン/プティ)のガチャをそれぞれ開催。
さらに、2026年日本代表をモチーフとした「Show Time: Japan 2026」(上田綺世/鎌田大地/伊東純也など6選手)や、「POTD(Player of the Day)」も並行して展開された。
ゲーム内施策に加え、ログインボーナスによるガチャチケット配布、ネイマールのインタビュー動画公開、日本代表戦に合わせたカルーセル投稿など、SNS施策でもワールドカップとの連動を強化している。
6月上旬から続くワールドカップ施策として、既に1998・2002・2006・2014・2018年大会をモチーフとしたガチャを順次開催。2010年南アフリカ大会や2022年カタール大会についても、今後の開催が期待される。
過去のワールドカップを振り返るコンテンツと、現在開催中の北中米ワールドカップを組み合わせることで、継続的な話題創出につなげており、約1か月にわたって首位を維持する要因の一つになったと考えられる。
2位(+1):パズル&ドラゴンズ
「魔法少女まどか☆マギカ」コラボ、「ガンホー」コラボにより上位ランク維持。
「魔法少女まどか☆マギカ スーパーゴッドフェス」が引き続き開催されたほか、恒例となる「ガンホー」コラボガチャも開始。さらに、両コラボの合間には「6400万ダウンロード記念イベント」を開催し、追加イベントも段階的に展開された。
大型コラボを軸としながら、記念イベントや追加施策を組み合わせることで、ユーザーが離脱しやすいイベントの谷間を埋める運営設計となっており、継続的なプレイ機会の創出につなげている。
3位(+8):プロ野球スピリッツA
「歴代ドラフト1位指名選手」テーマのピックアップガチャによりランクアップ。
期間限定ガチャ「ドラ1セレクション」では、「清原和博」「岡本和真」「藤浪晋太郎」「山田哲人」など、時代を超えたドラフト1位指名選手が登場。あわせて、Webストアではゲーム内通貨のお買い得キャンペーンも実施され、課金を後押しした。
さらに、6月26日からは記念ログインボーナスに加え、最高レアガチャチケットなどを累計報酬として獲得できるミッションイベント「スターロード ドラ1プレイヤー編」も並行展開された。
テーマ性の高いガチャに加え、獲得した選手を育成・活用できるイベントを組み合わせることで、ガチャを引く動機とプレイ継続の両方を支える運営設計となっている。
4位(+38):Shadowverse: Worlds Beyond
第8弾カードパック「Chronicle of Destiny / クロニクル・オブ・デスティニー」リリースによるランクアップ。
新カードパックの実装にあわせて、水着「ララアンセム」「エース」のエクスチェンジチケット付きパックや、限定スキン付き有償バトルパスを販売。さらに、イラストレーター「こーやふ」さんによる記念イラスト投稿や、ステップアップ式フォロー&RPキャンペーンも並行して展開された。
ステップアップ式SNSキャンペーンは、6月の『ウイコレ』『七つの大罪 グランドクロス』でも採用されており、近年定着しつつあるプロモーション施策の一つとなっている。
TCGタイトルでは、新カードパックが売上の核となる一方、季節限定商品・継続課金・SNS施策を重ねることで、複数の収益導線と話題化を同時に設計する運営が定着しつつある。
5位(-1):モンスターストライク
フェス限定ガチャとワールドカップ連動施策により、引き続き上位を維持した。
フェス限定ガチャ「激・獣神祭」では、新限定キャラ「アルカ」に加え、サッカー日本代表仕様の「サンダルフォン」「メタトロン」が登場。あわせて、サッカーをテーマとしたイベント「オラ様とピッチで駆けろ!」や、日本代表仕様のログインボーナスも展開された。
さらに、7月開催予定のリアルイベント「DREAMDAZE Ⅳ」に向けた予告キャンペーンも実施され、ゲーム内施策からオフラインイベントへとつなげる導線も用意されている。
ワールドカップ決勝トーナメントの盛り上がりに合わせながら、自社キャラクターをサッカーモチーフへ落とし込むことで、他タイトルとは異なる切り口のワールドカップ連動施策を展開した。
7位(+17):ウマ娘 プリティーダービー
新シナリオ追加と新キャラピックアップガチャによりランクアップ。
6月29日には新育成シナリオ「らっしゃい!トレセン軒!」の実装にあわせて、新ウマ娘「ナリタトップロード」ピックアップガチャを開催。「★3/SSR」確定の有償限定ガチャに加え、最大80連の「1日1回10連無料ガチャ」も実施された。
プロモーションでは、「武豊」騎手と「クリストフ・ルメール」騎手が出演する新CMも公開。ゲーム内施策だけでなく、競馬界を代表する現役騎手を起用することで、競馬ファンを含む幅広い層へのアプローチを図っている。
ゲーム内では歴代競走馬、ゲーム外では現役騎手を起用することで、「過去」と「現在」の競馬コンテンツを横断するプロモーションを展開している点が特徴的だった。
8位(+13):ブロスタ
新シーズン「ラーメンリベリオン」の開幕によりランクアップ。
新シーズンでは、ブロスタパス報酬として「師範代 ミコ」「サイバーパンク ジェヨン」のスキンが登場したほか、新ゲームモード「コンバットクッキング」「フードファイト」も追加された。
ゲーム外では、ラーメン店「屯ちん」池袋本店とのコラボを実施。限定メニュー「ブロスタ 刀の王国ラーメン」を数量限定で販売し、注文者にはうちわやステッカーなどの限定グッズをプレゼントするキャンペーンも展開された。
国内ラーメン店とのコラボは、『ブロスタ』では珍しい取り組みであり、日本市場向けのローカルプロモーションとして注目される。
9位(+22):Pokémon TCG Pocket
新テーマ拡張パック「ミラクルデイズ」リリースによりランクアップ。
本テーマパックでは、「ピカチュウ」「ポッチャマ」「カビゴン」などの新規イラストカードに加え、「メガディアンシーex」「ミロカロスex」「デデンネex」「ヒスイゾロアークex」などの新たなexカードを収録。あわせて、コレクションファイルとコレクションボードも追加され、収集・展示要素も強化された。
7月1日からは、俳優・歌手の曽野舜太さんが出演するプロモーション動画を活用したフォロー&リポストキャンペーンも展開されている。
新カードの追加だけでなく、コレクション機能の拡張によって「集める」から「見せる」までの体験を強化し、SNSキャンペーンと組み合わせることで話題化を促進する設計となっている。
11位(+27):勝利の女神:NIKKE
水着イベントと水着ピックアップガチャによりランクアップ。
水着「シンデレラ」ピックアップガチャ、水着「リトルマーメイド」コスチュームガチャを同時展開したほか、有償ミッションでは水着「ティア」のコスチュームも販売。さらに、ミニゲーム「ISLAND BREAKER」やWebイベント「可愛いニケと真夏のスナップ」もあわせて実施された。
その後も、制作中のASMRの先行公開や「シンデレラ」のイラスト投稿、SDアイコンの無料配布、ユーザー参加型のSNS投稿など、ゲーム外でも継続的なプロモーションを展開している。
水着ガチャ・有償コスチューム・ゲーム内イベント・Webイベント・SNS施策を同時展開することで、ゲーム内外の複数の接点を創出しており、本格化する夏商戦に向けた大型施策として位置付けられる内容となった。
12位(+22):LINE:ディズニー ツムツム
『ディズニー ツイステッドワンダーランド』コラボによりランクアップ。
コラボ当日のピックアップガチャでは、『ツイステ』から「リリア・ヴァンルージュ」「シルバー」「セベク・ジグボルト」が登場。あわせて7月4日開催のガチャ「セレクトBOX」では「マレウス」「マスカレードドレス アズール」「マスカレードドレス イデア」など、『ツイステ』キャラクターのみのラインナップが採用された。
セレクトBOXを『ツイステ』キャラクターのみで構成することで、コラボ期間中も『ツイステ』の話題性を維持する構成となった。
14位(+62):ドラゴンボールZ ドッカンバトル
「灼熱怒涛!超絶DOKKANキャンペーン」によるランクアップ。
6月27日の公式生配信終了後、「ドッカンフェス」を開催。映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』から、LR「一撃必殺の凄光 孫悟飯(ビースト)」、UR「孤高の責務 ピッコロ(レッドリボン軍)」が新たに登場した。
恒例の「七夕」施策となる7月7日には、全世界合同リポスト&いいねキャンペーンの報酬配布にあわせて、新たなドッカンフェスを開催。11周年で登場した「超サイヤ人4孫悟空(DAIMA)」「超サイヤ人4ベジータ」が再登場した。
さらに、今回のキャンペーンは5月29日から開催された「メタルクウラ1億体討伐キャンペーン」を皮切りに、生配信、SNSキャンペーン、ドッカンフェスを約1ヶ月間にわたって段階的に展開。単発イベントではなく、一連の施策を段階的につなぐことで、ユーザーの熱量を継続的に高める運営設計となっていた。
16位(+39):にゃんこ大戦争
『パックマン』コラボにより大幅ランクアップ。
6月29日にコラボ予告を公開し、7月6日からイベントを開始。限定EXキャラ「パックマン」の販売に加え、コラボ限定ステージも実装された。ステージには「ネコブリンキー」「ネコインキー」など、パックマンのゴーストを「ネコ化」したコラボ限定キャラクターも登場している。
『パックマン』の世界観をそのまま取り入れるのではなく、『にゃんこ大戦争』らしいデザインへ落とし込むことで、コラボIPと自社IPの双方の個性を活かしたコラボ展開となった。
18位(+30):原神~空月の歌~
最新アップデート「Luna VIII」リリースによりランクアップ。
アップデートでは、新エリア「月を見上げる時」が開放されたほか、★5キャラクター「サンドローネ」、復刻★5「シトラリ」のピックアップガチャを開催。さらに、セレクトピックアップガチャ「空に輝く星のお告げ」、水着衣装ガチャ「温かな風と縁海」、シトラリの新コスチューム販売、期間限定イベント「帰夏!映影?千霊祭!」も同時展開された。
大型アップデートにあわせて、新エリア探索、新キャラクター、複数のガチャ、コスチューム販売、季節イベントを同時投入することで、探索・育成・収集といった多様なプレイ動機を創出する構成となった。
21位(+36):SDガンダム ジージェネレーション エターナル
『機動戦士ガンダムF91』シリーズ追加によりランクアップ。
メインステージへの『機動戦士ガンダムF91』実装にあわせ、UR「ガンダムF91(ツイン・ヴェスバー装備)(EX)」、UR「ガンダムF90(A.D.S.混合装着時)(EX)」に加え、対応するURパイロット「シーブック・アノー」「デフ・スタリオン」が登場。
あわせて、サブスク「エターナルパスⅡ」では、「月刊ガンダムエース」25周年企画としてガンダム関連コミック16作品が読み放題となる新機能を実装。さらに、登場ユニット1,000体・参戦作品100作品突破記念ログインボーナスや、DMM GAMES版(PC版)の事前登録キャンペーンも展開された。
ゲーム内コンテンツだけでなく、ガンダム関連コミックの読み放題をサブスクへ追加することで、ゲームとIPコンテンツを横断した価値提供を進めている点が特徴的だった。
23位(+17):荒野行動-スマホ版バトロワ
7月4日開始の『エヴァンゲリオン』コラボ第8弾によりランクアップ。
6月26日からは「コラボ予約キャンペーン」を実施し、予約するだけで限定エモートと5連分のガチャ報酬を配布。さらに、6月28日には「EX殿堂チケットお得パック」を販売し、コラボ開始前から有償通貨の購入導線も用意された。
コラボ開始後は、殿堂銃器「M4A4:初号機 覚醒ノ刻」、車両「初号機:覚醒ノ刻」、水着スキン「レイ」「アスカ」を実装したほか、最大50連分の無料ガチャも配布された。
コラボ開始前から予約キャンペーンや有償商品の販売を段階的に展開し、本番で大型コンテンツを投入することで、ユーザーの期待感を継続的に高めるプロモーション設計となっていた。
35位(+21):Fate/Grand Order
期間限定イベント「春の終わりに君を待つ」と新キャラピックアップガチャによりランクアップ。
イベントにあわせて、新キャラ「アスカラポス」が登場。ゲーム外では、「オリジナルサウンドトラックVIII」の発売や、イベントTVCM楽曲「Hello, new wonder!!」の配信、特設サイトでのスマートフォン向け壁紙公開なども展開された。
ゲーム内コンテンツだけでなく、音楽・映像コンテンツも継続的に展開することで、ゲーム外でもIPとの接点を維持する運営が特徴的だった。
39位(+43):妖怪ウォッチ ぷにぷに
「異世界転生&女性化」をテーマとした13周年記念イベントによりランクアップ。
ピックアップガチャでは、UZ+ランク「戦士オロチ」をはじめとする新キャラクター5体が登場。あわせて、エンマ族のみが登場する復刻「エンマ」ガチャも開催された。
なお、新レアリティUZ++「女勇者エンマ」の獲得にはUZ+「戦士オロチ」の所持が条件となっており、新キャラクターの獲得を前提としたイベント設計となっている。
新キャラクターの獲得をイベント報酬の条件とすることで、ガチャとイベントを相互に連動させる設計となっていた。
研究所メモ
「事前施策」で売上を作る運営設計 ― 告知から”ユーザーを動かす”役割へ
今週のセルランを振り返ると、複数タイトルで共通して見られたのが、イベント開始前からユーザーとの接点を作る運営だった。
これまでも大型コラボや周年イベントの前に事前告知を行うタイトルは多かった。しかし今週特徴的だったのは、事前施策が単なる告知にとどまらず、予約キャンペーンや有償商品の販売、生配信などを通じて、イベント本番前からユーザーの「予約」「購入」「視聴」「情報拡散」といった具体的な行動を引き出す役割を担っていた点である。
以前、2026年6月第5週では、『パズル&ドラゴンズ』の『魔法少女まどか☆マギカ』コラボを題材に、「事前告知 → パッケージアイテム販売 → コラボ開始」という流れを紹介した。
そして今週は、この「イベント本番前からユーザーに行動を促す事前施策」が、他タイトルにも広がっていることが確認できた。
『荒野行動』では、「コラボ予約キャンペーン」でユーザーの参加を促した後、Webストアで有償商品の販売を実施。本番前からゲームへの関心と課金導線を並行して構築していた。
一方、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』では、「メタルクウラ1億体討伐キャンペーン」を起点に、生配信やSNSキャンペーン、ドッカンフェスまで約1か月にわたり施策を連続展開。単発イベントではなく、複数の施策を一連の流れとして組み立てる運営が行われていた。
| タイトル | リレー期間 | 主な流れ |
|---|---|---|
| パズル&ドラゴンズ | 約5日間 | コラボ発表 → パッケージアイテムセール → コラボ開始 |
| 荒野行動 | 約6日間 | 事前登録キャンペーン → Webストアセール → コラボ開始 |
| ドラゴンボールZ ドッカンバトル | 約1ヶ月間 | 討伐企画 → 報酬配布 → 生配信 → 複数のフェス限定ガチャ開始 |
注目すべきは「期間」ではなく「役割」
3タイトルの事前施策は、期間で見れば5日から1か月まで大きな幅がある。しかし、注目したいのは施策の”期間”ではなく”役割”である。
これまでも事前告知は一般的な運営手法だった。しかし今回のケースでは、事前施策が単なる告知ではなく、予約キャンペーンやパッケージ販売、生配信などを通じて、イベント開始前から「ユーザーの行動(予約・購入・視聴・拡散)を引き出す役割」を担っていた点が特徴的だった。
そのため、事前施策の役割は「本番を知らせる告知」から「本番前にユーザーの行動を引き出し、売上や話題を作り出す施策」へと拡張されていると言えそうだ。
「本番当日」ではなく「本番前からの一連の流れ」で売上は作られる
この視点で今週のセルランを眺めていくと、順位変動の背景だけでなく、運営がどのような意図で施策を組み立てているのかが見えてくる。
イベント当日の売上だけでなく、その前段の一連の流れでどれだけユーザーを動かしたか。その積み重ねが、上位常連タイトルに共通する運営設計となりつつある。
本研究所では引き続き、セルランの変動要因だけでなく、その背景にある運営設計を分析することで、「売れるゲーム」に共通する手法を紐解いていきたい。