2026年9月第3週 App Store セルラン|首位は『ドッカン』→『イーフト』で交代、TGS2026特集「ゲーム会社は“ゲームだけを売る会社”なのか?」

Weeklyセルラン

2026年9月第3週(9月15日〜21日)のApp Storeセールスランキングを振り返る。

週の前半は『ドラゴンボールZ ドッカンバトル(ドッカン)』、後半は『eFootball™(イーフト)』が首位を分け合い、上位は僅差で安定する一方、中位以下では『ドラゴンクエストウォーク(ドラクエウォーク)』や『勝利の女神:NIKKE(NIKKE)』などが大きく順位を上げた。

会期を終えた「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」も重なり、ゲームとゲーム外の接点づくりが目立った1週間だった。Dailyで追った観測とともに、1週間の動きを振り返る。

今週のランキングTOP50

※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年9月15日(火)〜9月21日(月)
※前日売上を反映しており実質、9月14日(月)〜9月20日(日)

Rank 前週比 Title Publisher
1 ±0 eFootball™ KONAMI
2 +7 ドラゴンボールZ ドッカンバトル Bandai Namco Entertainment Inc.
3 +2 ホワイトアウト・サバイバル Century Games Pte. Ltd.
4 +3 ゴシップハーバー:マージ & ストーリー Microfun Limited
5 +1 モンスターストライク XFLAG, Inc.
6 +25 ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム SQUARE ENIX
7 -3 Pokémon GO Scopely Explore, Inc.
8 +3 ウマ娘 プリティーダービー Cygames, Inc.
9 -7 パズル&ドラゴンズ GungHo Online Entertainment, Inc.
10 +3 ラストウォー:サバイバル FUNFLY PTE. LTD.
11 +1 ロイヤルマッチ(Royal Match) Dream Games
12 +3 キングショット Century Games Pte. Ltd.
13 -3 トゥーンブラスト Peak Games
14 +23 Fate/Grand Order Aniplex Inc.
15 -12 プロ野球スピリッツA KONAMI
16 -8 ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム Bandai Namco Entertainment Inc.
17 -3 荒野行動-スマホ版バトロワ NetEase Games
18 +1 グルメ・ジャーニー Century Games Pte. Ltd.
19 -2 パズル&サバイバル BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED
20 -4 崩壊:スターレイル COGNOSPHERE PTE. LTD.
21 +14 Pokémon Sleep The Pokemon Company
22 -1 ガーデンスケイプ (Gardenscapes) Playrix
23 -3 LINE ポコポコ:3マッチパズルゲーム LINE Corporation
24 -2 Pokémon TCG Pocket The Pokemon Company
25 +14 にゃんこ大戦争 ponos corporation
26 +24 勝利の女神:NIKKE Level Infinite
27 +2 ホームスケイプ (Homescapes) Playrix
28 -1 Disney Solitaire ディズニー ソリティア SuperPlay
29 -11 ホロライブドリームス QualiArts, Inc.
30 +2 ラストZ:サバイバルシューティング Omnilojo Pte Ltd
31 +25 モンスターハンターNow Scopely Explore, Inc.
32 -7 タウンシップ (Township) Playrix
33 +15 Roblox (ロブロックス) Roblox Corporation
34 -4 幻想水滸伝 STAR LEAP KONAMI
35 -9 あんさんぶるスターズ!!Music Happy Elements K.K
36 ±0 学園アイドルマスター Bandai Namco Entertainment Inc.
37 -14 ハリウッドマージ VoyagerOne
38 +28 SDガンダム ジージェネレーション エターナル Bandai Namco Entertainment Inc.
39 +19 LINE:ディズニー ツムツム LINE Corporation
40 -2 パラノイズ ZigZaGame Inc.
41 +3 フィッシュダム(Fishdom) Playrix
42 -2 ロイヤルキングダム (Royal Kingdom) Dream Games
43 -19 ブロスタ Supercell
44 -2 Pokémon Masters EX DeNA Co., Ltd.
45 -17 モンスターサバイバル Farlight Games
46 -12 セルサバイバー – シューティングゲーム Snap Brain Games
47 +31 信長の野望 覇道 KOEI TECMO GAMES CO., LTD.
48 +41 トップロード GAME SPARK PTE. LTD.
49 +35 イナズマイレブン クロス Level-5 Inc.
50 -5 放置少女 – 百花繚乱の萌姫たち C4 CONNECT K.K.

今週のセルランまとめ

今週は首位が週の途中で入れ替わった。前半は『ドッカン』、後半は『イーフト』。まずは数値で振り返る。

主要タイトルの日別セルラン順位推移(9/15〜9/21・TOP20)順位(上ほど上位)151015209/15(火)9/16(水)9/17(木)9/18(金)9/19(土)9/20(日)9/21(月)イーフトドッカンホワイトアウトゴシップHモンストドラクエWポケGOウマ娘

※上のグラフは「日別順位」の推移です。本記事の概況の数値や末尾の「今週のランキングTOP50」は週間(前週比・週平均)で集計しており、数値が異なる場合があります。
データ:当研究所調べ/App Store セールスランキング

週平均の首位は『イーフト』(1位/前週比±0)。以下、2位『ドッカン』(+7)、3位『ホワイトアウト・サバイバル』(+2)、4位『ゴシップハーバー』(+3)、5位『モンスト』(+1)と、上位5本は僅差で安定した。

日別で見ると、9/15〜17は『ドッカン』が3日連続で首位。GLOBAL DOKKAN CAMPAIGN第2弾やフェス限定ガチャがランクを押し上げた。9/18以降は『イーフト』が首位を奪い返し、週末まで4日連続で1位を守っている。

中位以下の大幅上昇では『トップロード』(48位/+41)、『イナズマイレブン クロス』(49位/+35)、『信長の野望 覇道』(47位/+31)が目立つ。周年施策の『ドラクエウォーク』(6位/+25)、3周年の『モンハンNow』(31位/+25)、『NIKKE』(26位/+24)、ハロウィン開幕の『FGO』(14位/+23)も伸びた。

詳しい順位の動きは記事上部のTOP50ランキングを参照してほしい。

今週の研究所メモ

このコーナーでは、毎日Xで投稿している「研究所メモ・ミニ」から、今週特に読み返す価値のあったものを選んで掲載しています。今週は会期を終えた「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」をテーマに、Dailyで取り上げた4つのトピックを続報を交えて改めて掘り下げました。

日常生活をゲームにできるか ─ 『雨のちハレ女』の”洗濯”と”るるぶ”(9/18)

TGS2026で、ゲームフリークが完全新作『雨のちハレ女』でTGS初出展を果たした。本作は全国の天気予報がそのままゲーム内に反映される「洗濯ゲーム」というジャンルを掲げ、iOS/Android向けに2026年冬の配信を予定している。天気そのものが攻略要素になる珍しい設計のタイトルだ。

ブースでは主人公たちが過ごす「ハレ女部」の部室が原寸大で再現され、家電メーカーAQUAとコラボしたキャラクタードラム式洗濯機が展示の中心に据えられた。さらに会期中の幕張で、雨が降れば限定ノベルティが配布されるという“天気連動”の仕掛けも用意され、ゲームの外でも天候がプレイヤー体験を左右するようになっていた。

見逃せないのが、ゲームフリークの社名の由来になったミニコミ誌を復刊した「8,007部限定(ハレ女)」の配布だ。天気・洗濯という生活の一部を取り込む本作が、自社のルーツである同人カルチャーまで会場体験に組み込んでいる点は象徴的である。加えて旅行ガイド「るるぶ」とのタイアップで、ゲーム内にも「ハレぶ」として登場し、会場では『るるぶ特別編集 雨のちハレ女』も配布された。

天気連動・洗濯サイクル・るるぶ連携——いずれも「ゲームの外にある日常」を題材にしており、単なる“天気と連動するゲーム”ではなく、生活そのものをどこまでゲーム化できるかを試すタイトルとして、配信後の展開にも注目したい。

“現実→ゲーム”と”ゲーム→現実”をつなぐ ─ 『RyzaChat:AI』と循環の発想(9/19)

前日に掲載した『雨のちハレ女』は、天気や洗濯という「現実」をゲームへ取り込む方向だった。一方で、TGS2026では、逆向きの動きも見えた。

8月25日に配信を開始したAIチャットRPG『RyzaChat:AI ライザと創るあなただけのひと夏の夢物語』である。『ライザのアトリエ』シリーズの世界観をもとに、AIとの会話だけで旅・調合・バトルを楽しむ形式だ。

TGS2026のステージでは、ライザと日本各地を旅する「トラベルモード(仮)」の検討に加え、最大4人でのマルチプレイ構想も明かされた。キャラクター単体の会話で終わらせず、継続的な接点作りに投資している様子がうかがえる。

会場ではもう一つサプライズがあった。『ソフィーのアトリエ』版となる『ソフィーチャットAI』の開発が発表されたのだ。「キャラAIチャット」は一作限りの実験ではなく、コーエーテクモが持つアトリエシリーズ全体へ広げていくフォーマットとして位置づけられつつある。

日常の行動や関心をゲームの入口にしつつ、ゲームから再び日常(旅行)へ接点を広げる——『雨のちハレ女』と『RyzaChat:AI』は入口こそ違うが、「現実 ⇄ ゲーム」の循環を設計している点で同じ方向を向いている。ゲームは遊ぶ時間だけでなく、日常生活そのものへ組み込まれていくのかもしれない。

ゲームと現実の”境界”を広げる ─ 「LINE GAME mini」と「重機の遠隔操作」(9/20)

TGS2026のビジネスデイ初日、LINEヤフーは「LINE GAME NEXT 2026」を開催し、新ブランド「LINE GAME mini」を発表。「LINE GAME mini」はアプリのダウンロードなしにLINEからすぐ遊べる構想で、「日常の中にゲームが入ってくる」設計といえる。

なおLINEは、以前にもアプリのダウンロードなしでプレイできる「LINE QUICK GAME(2020年10月30日にサービス終了)」を提供しており、今回が2度目の挑戦となる。当時は「HTML5」という新技術が先行する形で提供されたサービスだったが、市場環境が整って来た今回は成功するのか、今後の展開に期待したい。

逆方向の事例も会場にあった。法面工事を手がける「日特建設」がTGSに初出展し、施工省力化システム「スロープセイバー」を展示。操作にはコントローラ「DualSense」を使用し、幕張のブースから茨城県にある実機の重機を遠隔操作して法面への吹き付け作業を行うデモを実演した。会場ではトレーニング用のミニゲームも体験でき、明確に“ゲーミフィケーション”を意識した設計だという。

『雨のちハレ女』の天気・洗濯・旅行、『RyzaChat:AI』の会話・旅行、そして今回のコミュニケーション(LINE GAME mini)や仕事(日特建設)。並べてみると、ゲームと現実の接点は生活のさまざまな場面へ広がっている。

これまで、ゲームの進化は「ゲームの中」で展開されてきたが、次なる進化は現実をゲームへ取り込み、ゲームで培った仕組み(コントローラー・UI・スコア)を現実へ持ち出す方向に進んでいくのかもしれない。

“ゲームだけを売る会社”から”IPを広げる会社”へ ─ 『幻水SP』と「Sanrio Games」(9/21)

TGSを締めくくるように改めて浮かんだ問いがある。「ゲーム会社は、ゲームだけを売る会社なのか?」だ。

『幻想水滸伝 STAR LEAP(幻水SP)』はTGSで、9月24日に配信が予定されている「メインストーリー第3章」に加え、10月3日から放送される「アニメ版」、2027年7月に東京・大阪での上演が予定されている「舞台化」の詳細を発表。11月下旬にはゲーム内でアニメとのコラボイベントも予定され、ゲームと同じ熱量で、アニメ・舞台・イベントへ接点を広げていた。

もう一方が、TGSに初出展した「Sanrio Games」だ。2026年4月に立ち上がったサンリオ自社初のゲームブランドで、10月29日にはSwitch/Switch2向けパーティーゲーム『Sanrio Party Land』、2027年内にはスマホ向けリズムゲーム『Sanrio Kawaii Me Live!』が予定されている。サンリオはもともとキャラクター・グッズ・テーマパークなど多くのIP接点を持つが、そこへ新たに「ゲーム」という接点を加えようとしている。

『幻水SP』が「ゲーム→IP」なら、「Sanrio Games」は「IP→ゲーム」。

それぞれの方向は逆だが、「ゲーム」と「IP」を結んでいる点は同じで、重要なのは「ゲーム単体でいくら売るか」だけではなく、「IP全体でユーザーとの関係をどれだけ広げ、長く続けられるか」。

ゲーム会社は“ゲームを売る会社”から、ゲームを起点にIP接点を広げる会社へ、
IP企業にとってもゲームが新たな接点へ
。

「ゲーム」の担う役割そのものが、少しずつ変化して来ていることを感じられた今年のTGS。未来の「ゲーム」と呼ばれるものは、今と違う形で存在しているのかもしれない。

Dailyセルランログ(9/15〜9/21)

9月15日(火)|『イーフト』『ポケスリ』ほか
ドッカンが首位を守るなか、イーフトが2位(+4)、ポケスリが6位(+27)へ上昇。研究所メモ・ミニでは『雨のちハレ女』を例に、現実の変化をゲーム起動の理由にする設計に注目した。

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9月16日(水)|『にゃんこ』『あんスタ』ほか
にゃんこが9位(+43)、あんスタが16位(+11)へ。季節イベントを「暦」ではなくユーザーが動く“需要の山”(シルバーウィーク)に合わせる視点を添えた。

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9月17日(木)|『FGO』『幻水SP』ほか
FGOが2位(+28)、幻水SPが6位(+43)へ急上昇。ポケモンGO×アニポケ、幻水SP×浜友グループなど、ゲーム外へ接点を広げ循環させる設計を取り上げた。

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9月18日(金)|『NIKKE』『モンハンNow』ほか
イーフトが首位を奪還。NIKKEが3位(+50)、モンハンNowが9位(+57)へ。研究所メモ・ミニは『雨のちハレ女』を例に、日常生活をどうゲームにするかを考えた。

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9月19日(土)|『ウマ娘』『プロスピA』ほか
ウマ娘が3位(+8)、プロスピAが7位(+16)へ。「現実⇄ゲーム」の循環(雨のちハレ女=現実→ゲーム/RyzaChat:AI=ゲーム→現実)という両方向の動きを整理した。

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9月20日(日)|『ホロドリ』『モンスト』ほか
ホロライブドリームスが2位(+41)へ大幅上昇。LINE GAME miniの「日常の中にゲームが入る」設計や重機の遠隔操作など、ゲームと現実の境界が広がる方向に触れた。

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9月21日(月)|『イーフト』ほか
イーフトが首位を守り、週の後半を通してトップを維持した。

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