2026年9月第4週(9月22日〜28日)のApp Storeセールスランキングを振り返る。
週平均の首位は『eFootball™(イーフト)』が守った一方、日別では『イーフト』も含め『原神』『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』『モンスターストライク(モンスト)』の4タイトルが入れ替わり首位に立つ、屈指の混戦の1週間となった。特に週末は『モンスト』13周年施策が「Re:ゼロから始める異世界生活」コラボ第2弾と重なり、2日連続で首位を奪取している。
Dailyで追った観測とともに、1週間の動きを振り返る。
今週のランキングTOP50
※データ元:App Store セールスランキング
※集計期間:2026年9月22日(火)〜9月28日(月)
※前日売上を反映しており実質、9月21日(月)〜9月27日(日)
| Rank | 前週比 | Title | Publisher |
|---|---|---|---|
| 1 | ±0 | eFootball™ | KONAMI |
| 2 | +1 | ホワイトアウト・サバイバル | Century Games Pte. Ltd. |
| 3 | +1 | ゴシップハーバー:マージ & ストーリー | Microfun Limited |
| 4 | +3 | Pokémon GO | Scopely Explore, Inc. |
| 5 | +8 | トゥーンブラスト | Peak Games |
| 6 | +5 | ロイヤルマッチ(Royal Match) | Dream Games |
| 7 | -2 | モンスターストライク | XFLAG, Inc. |
| 8 | -6 | ドラゴンボールZ ドッカンバトル | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 9 | +3 | キングショット | Century Games Pte. Ltd. |
| 10 | +9 | パズル&サバイバル | BUILDING-BLOCKS NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITED |
| 11 | -3 | ウマ娘 プリティーダービー | Cygames, Inc. |
| 12 | -2 | ラストウォー:サバイバル | FUNFLY PTE. LTD. |
| 13 | +5 | グルメ・ジャーニー | Century Games Pte. Ltd. |
| 14 | +1 | プロ野球スピリッツA | KONAMI |
| 15 | +2 | 荒野行動-スマホ版バトロワ | NetEase Games |
| 16 | -7 | パズル&ドラゴンズ | GungHo Online Entertainment, Inc. |
| 17 | +5 | ガーデンスケイプ (Gardenscapes) | Playrix |
| 18 | +54 | 原神-6周年 | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 19 | +2 | Pokémon Sleep | The Pokemon Company |
| 20 | -14 | ドラゴンクエストウォーク 歩く楽しみが増える位置情報ゲーム | SQUARE ENIX |
| 21 | NEW | バンドリ!アワーノーツ | Bushiroad Inc. |
| 22 | -2 | 崩壊:スターレイル | COGNOSPHERE PTE. LTD. |
| 23 | ±0 | LINE ポコポコ:3マッチパズルゲーム | LINE Corporation |
| 24 | +4 | Disney Solitaire ディズニー ソリティア | SuperPlay |
| 25 | +9 | 幻想水滸伝 STAR LEAP | KONAMI |
| 26 | +3 | ホロライブドリームス | QualiArts, Inc. |
| 27 | -11 | ONE PIECE バウンティラッシュ – アクションゲーム | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 28 | -3 | にゃんこ大戦争 | ponos corporation |
| 29 | NEW | 刀剣乱舞ぱずぎり | EXNOA LLC |
| 30 | -16 | Fate/Grand Order | Aniplex Inc. |
| 31 | ±0 | モンスターハンターNow | Scopely Explore, Inc. |
| 32 | -5 | 勝利の女神:NIKKE | Level Infinite |
| 33 | -7 | ホームスケイプ (Homescapes) | Playrix |
| 34 | -1 | Roblox (ロブロックス) | Roblox Corporation |
| 35 | -3 | タウンシップ (Township) | Playrix |
| 36 | +9 | モンスターサバイバル | Farlight Games |
| 37 | -7 | ラストZ:サバイバルシューティング | Omnilojo Pte Ltd |
| 38 | -14 | Pokémon TCG Pocket | The Pokemon Company |
| 39 | -2 | ハリウッドマージ | VoyagerOne |
| 40 | +36 | ディズニー ツイステッドワンダーランド | Aniplex Inc. |
| 41 | +1 | ロイヤルキングダム (Royal Kingdom) | Dream Games |
| 42 | -7 | あんさんぶるスターズ!!Music | Happy Elements K.K |
| 43 | +44 | デュエル・マスターズ プレイス | TOMY Company,Ltd. |
| 44 | +4 | トップロード | GAME SPARK PTE. LTD. |
| 45 | -6 | LINE:ディズニー ツムツム | LINE Corporation |
| 46 | -3 | ブロスタ | Supercell |
| 47 | -7 | パラノイズ | ZigZaGame Inc. |
| 48 | -12 | 学園アイドルマスター | Bandai Namco Entertainment Inc. |
| 49 | 圏外 | ドラゴンクエストスマッシュグロウ ドラクエローグライトRPG | SQUARE ENIX |
| 50 | 圏外 | トリッカル・もちもちほっペ大作戦 | BILIBILI HK LIMITED |
今週のセルランまとめ
今週は週平均の首位こそ大きな動きはなかったが、日別では『原神』『パズドラ』『モンスト』が代わる代わる首位に立ち、目まぐるしい1週間だった。まずは数値で振り返る。
※上のグラフは「日別順位」の推移です。本記事の概況の数値や末尾の「今週のランキングTOP50」は週間(前週比・週平均)で集計しており、数値が異なる場合があります。
データ:当研究所調べ/App Store セールスランキング
週平均の首位は『イーフト』(1位/前週比±0)。以下、2位『ホワイトアウト・サバイバル』(+1)、3位『ゴシップハーバー』(+1)、4位『Pokémon GO』(+3)、5位『トゥーンブラスト』(+8)と、上位は先週から大きな変動はなかった。
日別で見ると、9/22・23は『イーフト』、6周年施策が重なった9/24は『原神』、9/25は『イーフト』、9/26は『パズドラ』、そして9/27・28は『モンスト』が首位に。7日間で4タイトルが首位を分け合う、このところでも屈指の混戦となった。
大幅上昇では『原神』(18位/+54)が突出しており、6周年記念キャンペーンと最新アプデVer.7.1が重なった。次いで『デュエル・マスターズ プレイス』(43位/+44)、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(40位/+36)が続いた。
新規タイトルでは21位に『バンドリ!アワーノーツ』、29位に『刀剣乱舞ぱずぎり』がランクインしており、9/25の研究所メモでも「ゲーム開始時のハードルを下げる仕組み」として取り上げている。
詳しい順位の動きは前述の「TOP50ランキング」を参照してほしい。
今週の研究所メモ
このコーナーでは、毎日Xで投稿しているコラム「研究所メモ」から、今週、特に読み返す価値のあったものを選んで掲載しています。今週は4つのトピックを選び、改めて掘り下げました。
ゲームを”終わらせない”リニューアル ─「チル×作業支援」の『ちるキャン△』へ(9/24)
「enish」は『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』(つなキャン△)を、10月22日から「チル×作業支援」テーマの『ちるキャン△』へリニューアルすると発表した。
注目したいのは、単純にサービスを終了するのではなく、これまでの「ギア・コスチューム・料理」などの資産を引き継ぎながら「遊び方」そのものを転換する点だ。「ポモドーロタイマー」「ToDo機能」「BGM・環境音」を組み合わせ、仕事や勉強を支援するサービスへと生まれ変わる。
ゲームを遊ぶためにわざわざ新しい時間を作ってもらうのではなく、仕事や勉強、睡眠、移動といった、すでにある日常の中へゲームが入っていく。ゲームを「終わらせる」のではなく、その資産を活かして日常との接点を作り直す事例として、『ちるキャン△』の展開には注目したい。
“足し算”ではなく、原点を掘り下げる ─ 『パズドラ』の「スペシャルレッスン」(9/26)
『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』は『アイドルマスター シンデレラガールズ』コラボで「スペシャルレッスン」を実装した。指定された場所へドロップを配置して課題をクリアする内容で、『ぷよぷよ』における「なぞぷよ」に近いコンテンツだ。
『パズドラ』は長期運営のなかで、キャラクターや育成要素、高難度ダンジョンなどを拡張することで「ガチャ」や「課金」につなげてきた。一方「スペシャルレッスン」は、キャラクターの強さではなく「パズルを解く」という本来のゲームシステムに焦点を当てている。
長期運営タイトルは、新しいキャラや育成要素を追加し続けるだけでなく、「そもそも、このゲームの何が面白かったのか」を見つめ直す必要がある。基本のゲームシステムを掘り下げ、別の遊びとして再構築することは、直接的な売上につながらなくても継続率やエンゲージメントの向上が期待できる。
今回の『パズドラ』の施策は、「足し算」だけでなく原点を掘り下げることで、新しい遊びが生まれる好例といえそうだ。
“発表を分割する”という設計 ─ モンスト13周年、モンフリ・巡業・ラジオの三段構え(9/26〜27)
9/26・27の2日間、『モンスターストライク(モンスト)』はオンラインイベント「MONST FREAK 2026」を開催。
初日9/26のモンストニュース「前半」でTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボ第2弾、9/27のモンストニュース「後半」では名刀モチーフキャラ「天下五剣」 の「獣神化・改」解禁を発表した。
1つの日に情報を集中させず「前半」「後半」の2段構えで、ユーザーの関心を持続させている。
発表はこれだけにとどまらない。地方巡業イベント「超・アツマリナ祭!モンスト巡業2026」が10月3日から新潟・富山・石川・山梨・長野・福島・山形・岐阜の8都市で開催されることが発表されたほか、10月2日には文化放送で初のレギュラーラジオ番組「指出毬亜・前田佳織里の今夜もモンストップ!」が放送開始することも明らかになった。
ゲーム内の施策発表にとどまらず、地方でのリアルイベントやラジオ番組といった「ゲームを開いていない時間」への接点まで同じタイミングで発表する構成は、新規獲得よりも既存・復帰ユーザーの掘り起こしを狙ったものと見られる。
施策を1回の発表および1つチャネルで消化するのではなく、複数のチャネルへ分けて話題の山を複数作る手法は、他の長期運営タイトルの周年施策にも参考になりそうだ。
この設計が功を奏してか、『モンスト』は9/27・28と2日連続で日別首位を獲得している。
“いつ売るか”だけでなく”いつ売らないか” ─ モンスト13周年の課金タイミング設計(9/27〜28)
今回の『モンスト』13周年の展開を見ると、
- 9/27:0時に『Re:ゼロ』コラボ開始(課金)
- 9/27:22時に既存キャラ「天下五剣」の獣神化・改(無償の強化)
- 10/1:0時に「天下五剣」対象ガチャ「集結、天下五剣」(課金)
- 10/10:12時に「13周年轟絶感謝マルチガチャ」(無料・還元)
という順序でイベントが並んでいる。
特徴的なのは、「天下五剣」の強化を9/27に解禁しながら、対象ガチャは10/1まで意図的に間を空けている点だ。9/27に『Re:ゼロ』コラボ、10/1に「天下五剣」ガチャと、「給料日」や「月替わりのタイミング」の両方を狙っている点も見逃せない。
課金しやすいタイミングだからといって課金施策を連続させるのではなく、その先に無料・還元施策も用意し、「いつ売るか」を考えると同時に「いつ売らないか」も考える。
こうしたユーザーの負担を分散する課金タイミングの設計は、長期運営タイトルにとって、施策の質と同じくらい重要な視点なのかもしれない。